
こんにちは。
叡智の余白、運営者の「T」です。
日々の業務で、ChatGPTの企画書作成や壁打ちに使えるプロンプトのテンプレを探している方は多いのではないでしょうか。
しかし、いざ使ってみると、ありきたりな回答しか返ってこなかったり、自分が求めている構成案にならなかったりと、うまく活用できていないと感じることもあるかもしれません。
この記事では、そんなお悩みを抱える方に向けて、実務ですぐに使える具体的な指示の出し方や、出力結果を思い通りにコントロールするためのコツをご紹介します。
- ChatGPTを使った企画書の構成案を自動作成する方法
- 壁打ち相手として効果的なペルソナ設定のコツ
- プロンプトのチューニングによる出力結果の修正手順
- チームでテンプレを共有し業務を効率化する具体策
ChatGPT企画書の壁打ち用プロンプトテンプレ
企画書を作成する際、頭の中にある漠然としたアイデアをいきなり形にするのは大変な作業ですよね。
そんな時に頼りになるのが、ChatGPTを壁打ち相手として活用し、対話しながら考えを整理していく方法です。
ここでは、具体的なプロンプトの作り方や、効果的な指示の出し方について詳しく見ていきましょう。
構成案を自動作成するための具体例と例文

ChatGPTに企画書の構成案を作ってもらう際、ただ「企画書を作って」とお願いするだけでは、期待したような結果は得られません。
質の高い構成案を引き出すためには、具体的な目的、ターゲット、そして制約条件を詳しく伝えることが大切です。
例えば、悪いプロンプトと良いプロンプトでは、以下のような違いがあります。
| プロンプトの種類 | 具体例 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 抽象的(悪い例) | 「新しいサービスの企画書の構成を考えて」 | 一般的な内容が羅列され、実務で使いにくい |
| 具体的(良い例) | 「新規SaaSの提案書構成を、経営層向けに20分で説明する前提で、意思決定の材料を重視して章立てを箇条書きで提示してください」 | ターゲットや目的に合った論理的な骨子が得られ、手戻りが減る |

構成案作成の基本フォーマット
目的・背景・課題・提案内容・KPI・期待効果という6つの要素を論理的につなぐように指示すると、より説得力のある構成案が完成しやすくなります。
ペルソナと役割設定を取り入れるコツ

ChatGPTの精度をさらに引き上げるためには、AI自身に特定の「役割」や「ペルソナ(人物像)」を設定することが非常に有効です。
AIは膨大な知識を持っていますが、視点を固定してあげないと情報がブレてしまいます。
プロンプトの冒頭に「あなたはSaaS業界に精通した事業企画の専門家です」と一言添えるだけで、出力される言葉の選び方や論理の展開が専門的なトーンに切り替わります。
また、資料の読み手として「ITに詳しくない経営者」と指定すれば、専門用語を避けた分かりやすい表現で説明してくれるようになります。
「役割+目的+制約+出力形式」をひとつの文にまとめて指示を出すのが、高品質な回答を得るための近道だと私は感じています。

アイデア発想を促す二段階設計の作り方

企画を練る段階で、アイデア出しと構成の整理を一度にChatGPTにお願いしてしまうと、AIが混乱してしまい、質の低い回答になりがちです。
そこでオススメなのが、発想と構造化を分ける「二段階設計」のアプローチです。
第一段階では、あえて制約を設けずに「〇〇に関する新しいアイデアを10個提案してください」と指示し、まずはブレインストーミングの壁打ち相手として活用します。
そして第二段階で、「先ほどのアイデアの中から3つ目を選び、目的・背景・課題に分類して企画書の骨子に整理してください」と指示を出します。
このように段階を踏むことで、AIの創造性と論理性を両立させることができ、より魅力的な企画書に仕上がります。
営業やマーケの業務効率化に役立つ応用

このプロンプトの技術は、新規企画だけでなく、日々の営業やマーケティング活動の効率化にも大きく役立ちます。
例えば、顧客への提案書の初稿作成や、商談の議事録整理、さらにはターゲット顧客へのアプローチメールの自動生成などに応用可能です。
時短効果の目安
ある調査によると、営業担当者が文書作成に費やしている時間を、AIの活用によって平均で35%ほど削減できるとも言われています。
浮いた時間を顧客との直接のコミュニケーションに充てることで、成果の向上にもつながりそうですね。
商談の雑多なメモを貼り付け、「日時、顧客の課題、提案内容、次回アクションに分けて整理して」と指示するだけで、チーム全体で共有しやすい議事録があっという間に完成します。
これも立派な壁打ちとプロンプト活用の一例です。
機密情報とセキュリティ対策に関する注意点

ChatGPTを業務で活用する際に、絶対に忘れてはならないのがセキュリティへの配慮です。
どれだけ便利なツールであっても、使い方を誤れば大きなリスクを伴います。
【重要】利用時の注意点
- 個人情報や顧客名、未発表の機密プロジェクトの内容などは絶対に入力しないこと。
- 社名などは「A社」「業界最大手企業」といった抽象的な表現にマスキングすること。
- 生成されたデータや数値が正確かどうか、必ず一次情報でファクトチェックを行うこと。
※入力データがAIの学習に利用されないよう、設定の確認や法人向けプランの検討を行うなど、セキュリティには十分ご注意ください。
また、最終的な判断はご自身の責任で行うか、専門家にご相談ください。
AIはもっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくことがあります。
特に市場規模や法律に関する記述については、あくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は必ず公式サイト等の信頼できるソースをご確認ください。
ChatGPT企画書と壁打ちプロンプトのテンプレ
最初のプロンプトで完璧な回答が得られなくても、全く問題ありません。
むしろ、そこから対話を重ねていくことこそが壁打ちの醍醐味です。
ここからは、出力結果を理想の形に近づけていくためのテクニックや、成功したプロンプトをチームで活用する方法について解説します。
出力結果を修正するチューニングの具体例

期待通りの回答が出なかった場合は、プロンプトチューニングと呼ばれる修正作業を行います。
私が普段実践しているのは、以下の段階的なステップです。
まずは、全体をやり直すのではなく「第3章の予算計画の部分だけ、より保守的な見積もりで書き直して」と、部分的な修正を依頼します。
それでも文脈がおかしくなる場合は、一度そのチャットを諦め、これまでの議論で整理された情報だけを持って「New Chat(新しいチャット)」を開き、クリーンな状態で再入力します。
時には、最初の指示文(キックプロンプト)自体に矛盾がないかを見直すことも重要です。
- 曖昧な表現で具体手にどうして良いのかが分からないとか、
- 同じような内容が繰り返し表現されているだけでボリュームが膨らんでいるとか、
- 詳細過ぎるために情報量が多すぎないか
などを確認しながら調整していくと、徐々に意図した回答が返ってくるようになります。
この作業も慣れてくると、会話しているような感じで行えるようになり全然苦ではなくなってきます。
課題解決に向けて論理的に深掘りするコツ

壁打ちの効果を最大化するには、AIの回答をそのまま受け入れるのではなく、「なぜ?」「他には?」と深掘りする姿勢が欠かせません。
- 「この施策が失敗する最大のリスクは何だと思いますか?」
- 「競合他社に真似された場合、どのように優位性を保てばいいですか?」
といった、あえて厳しい批判的な視点からのフィードバックを求めるプロンプトを投げてみてください。
人間同士では気を遣って言いにくいような弱点も、AIなら客観的に指摘してくれます。
これにより、企画の抜け漏れがなくなり、論理的な説得力がグッと増します。
提案資料の作成スピードを上げる時短の技
企画書の内容が固まったら、それを資料化するスピードを上げる工夫も取り入れましょう。
プロンプトの中に出力形式の指定を盛り込むのがポイントです。
例えば、
- 「以下の情報をMarkdownの表形式で出力してください」や
- 「PowerPointの各スライドに配置しやすいように、見出しと3つの箇条書きでまとめてください」
と指示します。
これを行うだけで、後からWordやExcel、プレゼンテーションソフトにコピー&ペーストする際の手間が大幅に省けます。
文字数を「〇〇字程度で」と指定して、スライドの余白に収まるように調整してもらうのもおすすめの時短テクニックです。
成功事例をチーム内で共有し資産化する方法
自分自身で上手く使いこなせるプロンプトの型ができあがったら、それを個人のノウハウに留めておくのはもったいないです。
良い反応が得られたプロンプトは、汎用的な「テンプレート」として保存し、チーム内で共有しましょう。
テンプレート化のコツ
顧客名や具体的な数値の部分を「[ターゲットの業界]」「[目標の改善率]」といった空欄(変数)にしておきます。
こうすることで、経験の浅いメンバーでも、変数を埋めるだけで質の高い壁打ちや構成案の作成ができるようになります。
定期的にチームで集まり、「この表現を変えたら精度が上がった」といったフィードバックを元にテンプレートを更新していくと、組織全体の生産性が底上げされていくと感じています。
ChatGPTの企画書や壁打ちプロンプトのテンプレ

いかがでしたでしょうか。
今回は、ChatGPTの企画書作成や壁打ちプロンプトに関するテンプレについて、私なりに調べて実践してみたコツや活用法をまとめてみました。
AIは、私たちの思考を代行してくれる魔法の杖ではありませんが、自分の考えを整理し、客観的な視点を与えてくれる最高の「思考のパートナー」になり得ます。
最初は抽象的な指示になってしまっても、対話を繰り返しながら少しずつプロンプトを洗練させていくことで、必ずご自身の業務にフィットするテンプレートが見つかるはずです。
ぜひ、今回ご紹介した二段階設計やペルソナ設定、そして深掘りのテクニックを試してみてください。
皆さんの企画立案や業務効率化に、少しでもお役立ていただければ幸いです。